いえ、そっちの効果ではなくて…「ちらつき」には2種類ある。コンデンサーを付ける派と付けない派…私は付けない派で、その理由としてコストや手間に見合った効果が期待できないという事でした。
しかし、過去の記事で何度か先頭車(ライト基板装備車)のみ他の車両と比べて室内灯が暗い現象を確認しており、そのはっきりとした原因が分からない状態です。
2020.03.25.の記事
◆鉄道模型、先頭車の室内灯だけ暗い現象の検証「E231-500系(山手線)」
2020.03.30.の記事
◆鉄道模型、明るさにバラツキ有り「E231-800系」に自作室内灯を追加!
「287系 くろしお」や、「113系 阪和色」のように症状があまり現れない車両は、問題ないのですが、「E231-800系」や、「E231-500系(山手線)」のように症状が現れている車両はなんとか解決できないか・・・。コンデンサを付けない派なのですが、「E231-500系(山手線)」にコンデンサーを付けて、どのような変化が見られるか検証いたします。「E231-500系(山手線)」は2編成有るので、並べて比較するのに都合が良さそうです。
コンデンサーは「ちらつき防止」として使われていますが、この「ちらつき」は、ふたつの要因があります。
1.車輪から受け取る電気が不定期的に断たれる事
2.PWM方式によって電気が規則的に断たれる事
「1」は車両を徹底的にメンテナンスを行なう事で、かなり改善されますが、「2」はパワーユニットの仕様によるので、メンテナンスでは改善されません。
今回、「先頭車(ライト基板装備車)のみ他の車両と比べて室内灯が暗い現象」は走行中ではなく、停車中も見られますので「1」は考え難いです。
追加したコンデンサーの仕様
チップ積層セラミックコンデンサー
10μF
25V
3216サイズ
秋月電子様で購入
↓現行販売の同仕様品
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-14741/
ブリッジダイオードの出力側(直流)と、テープLEDを接続している箇所のハンダを予備ハンダとして、チップ積層セラミックコンデンサーを追加します。効果が期待できなければ、撤去する事も考えます。
1編成分の自作室内灯にコンデンサーを追加し、コンデンサー非装備の編成と並べてみました。写真は電球色ヘッドライト編成のみ、コンデンサーを追加した状態です。

コンデンサーの効果は明らかに現れました。しかし、その効果は私が期待した効果とは異なり、「2.PWM方式によって電気が規則的に断たれる事」の改善であり、「1.車輪から受け取る電気が不定期的に断たれる事」が原因となる場合、コンデンサー10μF程度の容量では大きな改善は見られません。
編成全体の室内灯がより明るくなってくれたものの、やはり先頭車(ライト基板装備車)のみ他の車両より室内灯が暗い状況はあまり改善されませんでした。停車状態で撮影した写真では分かり難いですが、走行させると違いが現れます。
コンデンサーを追加した事によって「停車時から明るく光る常点灯」となりましたが、現状では明る過ぎる印象です。コンデンサーを付けない方が実感的な明るさに思えますが、しばらくこのまま様子を見る事にいたします。
コンデンサーの追加でも「先頭車(ライト基板装備車)のみ他の車両と比べて室内灯が暗い現象」は改善されなかったので、他の要因がありそうです・・・。
WebSite : ななついろひととき
http://nanatsuiro.my.coocan.jp/
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