「ポイント鬱」にならない為に、どのくらい安定動作すれば合格ですか?
2020.05.02.の記事
◆鉄道模型、ダブルスリップポイント不転換再発!また、あなた達ですか…
で記したダブルスリップポイントレール周辺を、固定式レイアウト変更に乗じて取り外しました。
いえ、このダブルスリップポイント不転換が、固定式レイアウト変更の起爆剤になっていたので意味合いが異なります。
写真左上、ポイントマニア(分岐マニア)には堪らないレール配置のひとつでしょう!
写真右上、ダブルスリップポイント不転換を対処する為、分解して、内部の部品を調整します。
尚、調整にあたり、最も重要な部品は切り替えレバーと連動して動く通電部品の張力調整です。
この通電部品を強く配線基板に押し付けるように調整すると、通電は確実になりますが、切り替え抵抗が大きくなり不転換の原因となります。
逆に通電部品を弱く肺性基板に触れるように調整すると、切り替えは確実になりますが、通電不良の原因になります。
つまり、確実に切り替えと通電ができる範囲内に通電部品の張力を調整する必要があり、実に絶妙なバランスを要します。この条件を満たす範囲は決して広く無い事から、調整を行っても、季節の変わり目等で環境温度が変わったりすると、バランスが崩れるのか、不転換や通電不良が発生するのかも知れません。
・・・前にも記したかも知れません。
ホント脆弱な仕様・・・その販売価格とバランスが取れていません。
レールの規格としては素晴らしい製品なのに、勿体無い。
さて、今回も内部部品を調整して、切り替えと通電確認を行います。
実際は「ポイントコントロールボックスN-W」で2個同時に切り替えを行なうので、もう片方のダブルスリップポイントと同時切り替えを行ないます。
写真下のように、今回も車掌車(緩急車)の「ヨ8000」に通電確認として活躍してもらいました。
写真下の2枚の写真のように1~2秒間隔で、ポイントを切り替えます。これを100回繰り返し、そのうち1回でも不転換や通電不良があった場合は再調整を行ないます。
100回以上切り替えても問題が無ければ、もう一方のラインも同様に100回切り替えテストを行い、両方問題が無ければそのダブルスリップポイントは合格とします。
これをもう1本のダブルスリップポイントでも上記テストを行なう為、ポイントの切り替えは400回以上・・・確実に部品は磨耗しているでしょう・・・。
今回、それぞれのラインで100回ずつのテストでしたが、気持ち的にはその10倍くらいテストを行ないたいです。それでも安心できません(苦笑)。
安定、確実に切り替えと通電ができる製品であれば、このような事を行なう必要がありません。
鉄道模型は「メンテナンスが必要」という事は理解していますが、固定式レイアウトに固定される事が考えられる製品においては、メンテナンスフリーを謳える製品であってほしいと強く、強く願います。
ゴールデンウイーク(GW)中の「おうち時間」はメンテナンスではなく、車両の走行を楽しみたいですね。
もうひとつ、以下の動画のように同社の機関車「EF510」が横転するという問題も抱えております。
【鉄道模型】TOMIXさんのEF510は、ダブルスリップポイントレールと相性があまり良くない!?【走行事故動画】
YouTubeさんで視聴
この現象に関しては、対処法が分からない為、今回はそのまま保留です。
以下、関連記事
2019.12.10.の記事
◆鉄道模型、TOMIXダブルスリップポイント不具合再発
2019.11.07.の記事
◆鉄道模型、TOMIXさんのポイントレールは「固定式レイアウト泣かせ」
TOMIXさんのレールシステムをお使いの皆様は、ポイントレールの不転換、通電不良の対策はどのようになされておられるのでしょうか?
固定式レイアウトに固定し、バラストを敷いてしまった状態で、不具合が発生したら・・・「ポイント鬱」になるでしょう(苦笑)。
WebSite : ななついろひととき
http://nanatsuiro.my.coocan.jp/
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