◆鉄道模型、ストレスの無いレイアウトにする為には…

鉄道模型、レイアウト

ポイントレールは物理的に接続可能でも、実際は避けた方が良い接続がございます。

写真は、私の固定式レイアウトで、脱線率の高いストレスポイントポイント(ストレスポイントのポイントレール)です。

最も脱線率が高いのは、記事写真左上の箇所で、内回り本線からヤードへの進入時で、このポイントレールの根元に、曲線レールC280が接続されております。

記事写真では、KATOさんの「8620形 蒸気機関車」の後退場面で、ほぼ確実に第3動輪がトングレールを乗り上げて脱線します。

ポイントレールの根元に小半径の曲線レールを繋ぐと、乗り上げ脱線の確率が高くなります。特に、ポイントレールの分岐側と曲線レールのベクトルが一致していますと、トングレールのあたりで乗り上がり脱線する事が多くなります(記事写真左下)。

この事から、トングレールには車輪のフランジを支える力が、通常のレールよりも弱い事が伺えます。

乗り上げ脱線対策として、ガイドレールを設ける方法もございますが、トングレール付近は設けられない可能性もございます。

この解決策として、ポイントレールの根元に直線レール「S70(できればS140)」を接続する事で、かなり脱線率が下がります。

私が固定式レイアウトを設計した当初は、このような知識に乏しく、ヤードの有効長を稼ぐ事を優先したため、現在、このストレスを抱え込む事になりました。

しかし、ヤードの有効長に関しましても、以下の動画でお話いたしておりますとおり、効率的名な線路配置とは言えません。

【鉄道模型】実は非効率!こんなヤードを組んでませんか?「わたらせ渓谷鐵道 WKT-500形」の室内灯の光が電圧降下で偏る!【検証走行動画】
YouTubeさんで視聴

予め、このような知識が備わっていると、ストレスに強いレイアウトを設計できるようになるでしょう。

もうひとつ、記事写真右上、内回り線のカーブポイントレールの箇所、ここは、ダブルクロスオーバーポイントレールと直接繋がっており、脱線率の高い箇所です。こちらも、KATOさんの「8620形 蒸気機関車」の後退場面で、ほぼ確実に第3動輪がトングレールを乗り上げて脱線します。

KATOさんの「8620形 蒸気機関車」が脱線する様子は、以下のレビュー動画でもご確認頂けます。

【鉄道模型】KATO「8620 東北仕様」を色々検証しました/車掌車「ワフ29500」の8連走行も収録!【レビュー走行動画】
YouTubeさんで視聴

勿論、現在の線路配置で問題なく走行できている車両は多く、むしろ、脱線する車両の方が少数です。特に、ローフランジ車両は脱線率が高いです。

この脱線する少数派の為に、線路配置を見直すのは、大変大掛かりですので、現在はポイント制限として受け入れておりますが、それでも何とかならないかなと常に考えており、これが「ストレス」なのです。

皆様も、線路を固定される前に、レイアウトのポイントレール周りを、よくご検討くださいませ。

WebSite : ななついろひととき
http://nanatsuiro.my.coocan.jp/

コメント

  1. T.MONDEN より:

    コメントありがとうございます!
    mbrain_ntrain 様

    やはり、カーブポイントの根元に曲線レールを接続するのは、脱線率が高くなるみたいですね。
    ポイントの根元に直線を入れるか、分岐先の有効長を優先するかは、手元にある車両の傾向から判断するのもひとつの方法かも知れません。しかし、この方法は、今後どのような車両を入手するか分からず、入手した車両が脱線する可能性もある為、根本的な解決にはなりません。
    結局、ポイントレールの根元には、直線レールを繋いでおく方が安心でしょうね・・・。

  2. mbrain_ntrain より:

    Unknown
    当方のレイアウトでもカーブからすぐのポイント分岐で脱線する事例が多く見受けられます。KATOのレールですが、脱線が多いのはR282で、TOMIXのC280にあたる曲線です。ご指摘の通り、カーブとポイントの間に僅かでも直線を挟むと大幅に脱線率は下がりますが、レイアウトとして美しくなく、余分なスペースを取る羽目になりますね…

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