◆鉄道模型、TOMIXさんのカーブポイントの落とし穴

鉄道模型、レイアウト

なぜ、レイアウトにズレが生じるのでしょう?

カーブポイントレール・・・私がTOMIXさんのレールシステムを使う理由のひとつとなりました素晴らしい分岐レールです。これ、便利そうだと思ってレイアウトに組み込んでみましたが、今になって結構扱いが難しい線路である事を再認識いたしております。ここで言う「扱いが難しい」とは、レイアウトプランを検討する上での事であり、カーブポイントレールそのものの取り扱いについては、同社の他のポイントレールと違いはございません。

TOMIXさんのカタログで紹介されているカーブポイントの仕様は「半径317mmのカーブレールから半径280mmのカーブレールが分岐する」・・・つまり「半径317mmのカーブレールと半径280mmのカーブレールを重ねた形状」だと認識できます。

これを素直に信じて、レイアウト図面を作図すると、実際のレイアウトと結構な誤差が生じます。固定式レイアウトを制作した時、上記の仕様を信じていた為、誤差というよりもズレの原因がはっきりと分からなかったのです。

実際のカーブポイントレールは「半径317mmのカーブレールと半径280mmのカーブレールを約2度の角度をつけて重ねたような形状」をしています。この2度の角度差が結構な誤差になってきますが、TOMIXさんの公式使用法では、この誤差についての記述はありません。カーブポイントレールから分岐した先の複線で複線間隔37mmを作る為には「馴染ませ繋ぎ(力技で繋ぐ)」を行なう必要があります。2度という角度は、誤差と言うには結構大きく、これが落とし穴になっておりました。

もうひとつ、カーブポイントの半径317mm側は、普通の半径317mmのカーブレールよりも1mm程度長くなっており、これも知らずにレイアウトプランを作図すると思わぬ落とし穴となる事があります。

TOMIXさんの公式イメージのように、カーブポイントを使用して、複線間隔37mm且つ、直線レールの接続位置を揃えるには「馴染ませ繋ぎ」でも結構無理があって、固定式レイアウトでなければ「複線レール」を使用し、矯正しなければレイアウトが歪む事になります。

イラスト図面の「赤線」の箇所でズレがご確認できると思います。

上記の落とし穴さえ知っていれば、カーブポイントレールはとても便利な線路だと思います。何より曲がりながら分岐・・・ポイントマニアでなくとも、とても魅力的な線路ではないでしょうか?

WebSite : ななついろひととき
http://nanatsuiro.my.coocan.jp/

コメント

  1. T.MONDEN より:

    コメントありがとうございます!
    まいまる 様
    カーブポイントレールは魅力的なポイントですが、レイアウトで左右対称となるような線路配置でなければ、レイアウトが歪みやすい傾向があります。レイアウト設計で、長さの調節が出来る「バリアブルレール」を組み合わせれば、歪みの誤差を、ある程度解消する事ができます。
    当記事が、レイアウト設計のご参考になれば、大変嬉しく思います。

  2. まいまる より:

    Unknown
    カープポイントのレイアウトで試行錯誤していて行き詰まっているときにこのブログを見ました。ありがとうございます。そうと分かれば伸縮レールなどで調整する踏ん切りもつきました。

  3. T.MONDEN より:

    コメントありがとうございます!
    さざなみ 様
    TOMIXさんのカーブポイントは、駅の有効長が稼げるのが大きな特徴ですね。現在は写真の茶色道床レールが生産されていないので、新たにカーブポイントを追加購入すると線路の色がバラバラになってしまいます(現在も結構バラバラですけど)。
    TOMIXさんの茶色道床レールを復活してほしいなと思っていたりします。
    カーブポイント上手く使うと、レイアウトのバリエーションが大きく広がると思います!
    当方はカーブポイントを上手く使えず、線路のズレに悩まされております(苦笑)。

  4. さざなみ より:

    T.MONDEN様
    カーブポイント地上単線レイアウトで車両長くホーム停車できるので
    使ってました。最近は取り扱い難しいので使ってないかな。勉強になりました。

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