◇鉄道模型、自動踏切を分解メンテナンス

鉄道模型、メンテナンス

遮断機が超小型モーターによるギヤ駆動だったとは…踏切を分解した時、最初の感想がそれでした。気難しい製品である事が伺えます。

写真はTOMIXさんの「TCS自動踏切II(品番:5569)」です。

TOMIX:TCS自動踏切II
https://www.tomytec.co.jp/tomix/products/n/5569.html

TOMIXさんの製品ページに、

>>4本の遮断機が内蔵の小型モーター4台によりリアルに動作

・・・と、記されていました・・・OTL

以前の製品は小型モーターではなく、電磁石を利用していたと思います。

当方の手元にある踏切は、時々遮断機の動きが何かに引っ掛かって動かなくなり、警報音が鳴りっぱなしになる状態に陥ります。
恐らく、遮断機が上がりきらない為、踏切が待機状態にならないのだと思われます。

固定式レイアウトから踏切を取り外すのは、とても面倒ですが、まとまった時間のある間にメンテナンスを行っておく事にします。

踏み切りの内部は結構複雑で、遮断機の動作は超小型モーターに取り付けられたウォームギヤから3個の平歯車により減速とトルクアップをさせ、ラック歯車に取り付けられた磁石で遮断機を動かしているようです。

歯車類は樹脂側、モーターは基盤側に取り付けられているため、分解した状態で動作確認は出来ません。
モーターは基盤側に固定されていますが、スピーカーは樹脂側に固定で、基盤との接続はコネクターではなく半田による直付けの為、メンテ中の取り扱いは難しく、興味本位で分解すると、破損や配線を断線してしまい、後悔する事になるかも知れません。

さて、動作不良の原因ですが、内部を見ただけでは分からず、困りました。てっきり、何か歯車の動きを妨害する要素があるのかと思いましたが、歯車を全て取り外してみても特にバリや、埃等は見当たりません。

ん!?
ラック歯車がある部品には、今までよく見慣れた形の金属部品が使われています。

ポイントレールの分解メンテで散々見てきた金属の導電部品・・・またお前かっ!

2019.12.10.の記事
◆鉄道模型、TOMIXダブルスリップポイント不具合再発

のダブルスリップポイントの写真、右上にある導電部品と同じように思えます。

さらに基盤側を見ると導電部品に対応した接点がありました。これが遮断機の状態を制御用マイコンに伝える為のスイッチになっているようで、この接点をクリーニングしてみました。

クリーニング後は、特に問題も無く動作してくれているようですが、そもそも、時々(1~2週間に一度程度)しか動作不良が発生しなかったので、分解メンテの効果があるのかは現状では分かりません。

1ヶ月以上使用しても問題が発生しなかったら、動作不良の原因は、歯車ではなく、導電部品の接触不良だったと言えるのかも知れません。

本記事の分解は自己責任です。当記事をご参考にされ、同様の事を行なわれた場合、当方はその責任を負えませんので十分ご留意くださいませ。

TOMIXさんの「TCS自動踏切II(品番:5569)」は気難しい製品ですが、それ以上にレイアウトを彩ってくれる製品だと思います。

WebSite : ななついろひととき
http://nanatsuiro.my.coocan.jp/

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