◆鉄道模型、ダブルクロスオーバーポイントレールを扱う時に知っておきたいこと(回答編)

鉄道模型、レイアウト

見えない闇・・・それは「電圧降下」です!

昨日(2020.05.28.)の記事
◆鉄道模型、ダブルクロスオーバーポイントレールを扱う時に知っておきたいこと(質問編)

の続きです。

私自身、固定式レイアウトを設計した時は全く電圧降下を意識しておりませんでした・・・と言うよりも、鉄道模型を始めた時は、電圧降下が起こることすら知りませんでした。

さて、昨日の「ダブルクロスポイントレールを用いた複線レイアウト」のどこにDCフィーダーを設けるかについての解答ですが、レイアウトの状態や、D.C.フィーダーをいくつ使うかによって回答は変わります。

複線レイアウトなのでDCフィーダーは、最低でも2個必要です。

「え!? 2個以上必要なの!?」

それは、レイアウトの規模により変わってきます。図面は基本的な小判型の複線レイアウトですが、実際のレイアウトではもっと複雑で一周の距離も長い場合が考えられます。

D.C.フィーダーは、パワーユニット(制御機器)と有線で接続します。

TOMIX:D.C.フィーダーN
https://www.tomytec.co.jp/tomix/products/n/5534.html

TOMIXさんの場合、この有線の距離が「70cm」です。
パワーユニットは、基本的に手元で操作します(無線の製品もございますが)。
そして、そのパワーユニットからD.C.フィーダーを有線で接続することを考えれば、自然とレイアウトの手前側(図面の下側)・・・例えば図の「A」の場所に配置するのではないでしょうか?

その状態で列車を「A」から「B」へ走行させると、動力車がダブルクロスポイントレールを通過した後に列車の速度が低下します。これが見えない闇の電圧降下です。もし、列車の速度に変化が無ければ、そのレイアウトに関しては特に問題は無く「A」「C」の位置でも問題ないのですが、厳密には「A」から「B」へ通過後列車の速度が落ちているはずです。走行させた動力車が問題なくても、他の動力車で速度低下が見られる可能性もあり、このような電圧降下の闇の可能性は、最初から潰しておく方が良いと思います。

従いまして「B」「C」「D」の場所も、同じ問題を抱えます。

D.C.フィーダーが2個しか無い場合、「E」と「F」の位置に設ける事が、列車安定走行の鍵となります。つまり、エンドレスのレイアウトで、ダブルクロスオーバーポイントから最も遠い場所にD.C.フィーダーを設けるという事になります。

勿論、ダブルクロスオーバーポイントがレイアウトの奥(図面で「E」の場所)にあれば、D.C.フィーダーを手前(図面下)に設ける事ができますが、ポイント切り替え用の有線が長く必要です。

TOMIX:ポイントN用駆動ユニット(F)
https://www.tomytec.co.jp/tomix/products/n/0107.html

ポイント切り替え用の有線の長さは「120cm」ですので、D.C.フィーダーの「70cm」よりは遠くに配置できそうです。

しかし、私個人的には、ポイントレールをレイアウトの奥に配置するのはお勧めしません。理由は脱線のリスクが高く、レイアウトの奥の方で脱線されると復旧に手間取ります。
また、TOMIXさんのポイントは不転換も結構あるので、いざという時に手動で切り替えやすいよう、レイアウトの手前(手が届く場所)に配置する方が望ましいでしょう。

当方の固定式レイアウトもその点を意識して、ポイントレールは手前側(手が届く場所)に集中して配置しております。

【鉄道模型】レイアウト紹介1!TOMIXさんを選んで良かった事/トワイライトエクスプレス 瑞風、ななつ星in九州【走行動画】
YouTubeさんで視聴

「ダブルクロスオーバーポイントレール」をレイアウトに使われる際は、今回記事にした事を意識して頂ければ幸いです。

D.C.フィーダーが4個ある場合は「A」「B」「C」「D」とダブルクロスポイントを囲むように配置するのが良いでしょう。その理由に関しましては、明日の記事で記したいと思います。

尚、「電圧降下」に関しましては、下記の動画もご覧くだされば嬉しく思います。

鉄道模型のポイントレール電圧降下対策メンテナンス…その効果は!?
YouTubeさんで視聴

追記:
今日の注目タグは「小説」だそうですので、今回の記事に掲載の動画にも、ちょくちょく登場しております、拙作オリジナル恋愛小説「翠碧色の虹」の列車と小説紹介も捻じ込んでおきます(ぉぃ)。

【鉄道模型】翠碧色の虹/オリジナル列車ミニ【走行動画】
YouTubeさんで視聴

翠碧色の虹」の物語は完結いたしております!
小説の世界で鉄道、及び鉄道模型のお話も少し取り入れております。どうぞよろしくお願い申しあげます!
翠碧色の虹/ヒロイン3人と、あらすじ紹介

WebSite : ななついろひととき
http://nanatsuiro.my.coocan.jp/

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