◆鉄道模型、ローフランジ車輪の良い点が全く思い付かない…

鉄道模型、全般記事

フランジ高を標準よりも低くする事は、鉄道模型的には脱線率が上がるだけです。

写真左上の黒いDE10は、KATOさんの「DE10 JR九州仕様(品番:7011-4)」です。

以前に「はずれ個体認定」の烙印を押した車両ですが、この車両、私の固定式レイアウト旧製品のカーブポイントレールで、必ずショート停車する為、内回り線での運用が出来ない状態です。

原因を調査しようと車体を眺めると、車輪のフランジ高が標準よりも低い「ローフランジ車輪」である事が伺えます。

「ローフランジ車輪」は、実車のイメージに近くなりますが、鉄道模型的には数々のトラブルを生むだけで、良い印象を持っておりません・・・というか私は持てません。

線路に置いてしまえば、フランジなんて殆ど見えないし、ディスプレイモデルでなければ、あまり生きてこないでしょう。
蒸気機関車の先輪のように車輪の形状が目立つ場合は、ローフランジは有りかも知れませんが、それでも鉄道模型的には脱線率が上がるでしょう。

ローフランジは、フランジの高さが低いため、乗り上がり脱線のリスクが大きくなり、これは、ポイントレールのトングレールや、線路の接続箇所の段差、勾配の開始と終了(特に直線と曲線の接続箇所を起点として勾配が始まるような箇所)で、車輪が浮き上がり、脱線に繋がる事になります。

緑色のDE10は、TOMIXさんの「DE10」で、これはフランジが標準的で十分な高さがある為、脱線率はは低く、カーブポイントレールでも、ショート停車する事はありません。

まあ、車両と線路の相性もあるのでしょうけど、マトモに走行できないと、話しにならず、ストレスを抱えるだけです。

因みに、ショート停車するKATOさんの「DE10 JR九州仕様(品番:7011-4)」は、旧製品のカーブポイントレールのみで、現行製品のカーブポイントレール(完全選択式)では、問題なく通過できます。

しかし、この車両の為だけに旧製品のカーブポイントレールを置き換えるなんて勿体無いので、なんとか解決できるように、模索してみようと思っております。

カーブポイントレールに関しては、以下の動画でも詳しくお話しいたしております。

【鉄道模型】【新人Vtuber】なぜレイアウトが歪む?カーブポイントの罠!ナレーター:VTuber水風七夏(バーチャルYouTuber)/【講座動画】
YouTubeさんで視聴

上の動画では、このDE10のショート停車に付いては触れていないため、いずれ、動画としても取り上げてみようと思います。

WebSite : ななついろひととき
http://nanatsuiro.my.coocan.jp/

コメント

  1. T.MONDEN より:

    コメントありがとうございます!
    Unknown 様

    ローフランジ車輪の良い点が「外観重視」である事は、理解いたしております。しかし、私にとっては「DE10」のような線路に置いてしまえば殆どフランジの高さが分らない車両に付いては、その「良い点」の効果も殆ど生きてこないので、本記事では「良い点が思い付かない」と記させて頂きました。

    勿論、これが蒸気機関車のような車輪が目立つ車両の場合、フランジの高さは、見た目に大きく影響しますので、重要な要素だと思います。

    私は、ローフランジ車輪が、自身の固定式レイアウトのポイントレールで、脱線やショート停車するのを、単に「ローフランジ車輪だから…」と諦める事は無く、線路の施設方法を改善(トングレールの微調整や交換)して、なんとか通過出来るように対処いたしてまいりました。これは「線路の施設方法の改善程度」と言うには、大掛かり過ぎで、それなりに手間と費用も掛かっております。

    従いまして、私はKATOさんの「DE10」の「ローフランジ車輪」に関しましては、現在も「良い点が思い付かない」と思っておりますが、勿論これは、私個人の考えであり、これを他の人に押し付ける気は全くございませんし、そのような事は、あってはならないと思っております。

    「標準フランジよりもローフランジの方が良い」と思われるお方も、いらっしゃるでしょうし、私自身と意見や考え方が異なる人のご意見は、大変貴重で興味深く思っており、尊重しなければならないと思っております。

    今後とも「鉄道模型一時」を、どうぞよろしくお願い申しあげます。

  2. Unknown より:

    Unknown
    良い点が思いつかないとおっしゃりますが、単純に美観が良い点に尽きると思います
    見る人が見ればフランジの大きさは気になるものです
    線路の敷設方法の改善程度で車両の美観を維持できるのならば、自分は地上設備を改善します

    鉄道模型が持つオモチャ感・リアルさから妥協した点は数多くありますが、どこをどこまで黙認するかは人それぞれですのでどちらが正しいかではなく、フランジの高さが気に入らないと思っている人が居ることも知っておいて欲しいです

    興味深い情報発信はいつも参考にさせてもらっています

  3. T.MONDEN より:

    コメントありがとうございます!
    1954 様

    TOMIXさんのダブルスリップポイントレールを車両が通過すると、かなり車体が揺れます。
    以下のレイアウト紹介記事動画で、ダブルスリップポイントを主テーマに取り上げております。
    http://nanatsuiro.jp/2020/07/31/%e2%97%86%e9%89%84%e9%81%93%e6%a8%a1%e5%9e%8b%e3%80%81%e3%83%ac%e3%82%a4%e3%82%a2%e3%82%a6%e3%83%88%e7%b4%b9%e4%bb%8b%e5%8b%95%e7%94%bb%ef%bc%96%e3%80%8c%e3%83%80%e3%83%96%e3%83%ab%e3%82%b9%e3%83%aa/

    実車の車輪を見ると、かなりフランジが低く、鉄道模型の車輪に見慣れていると、こんなにフランジが低いと、乗り上げ脱線しないか心配に思えたりします(苦笑)。

    鉄道模型の製造メーカーさんが、ローフランジ車輪を採用される理由を是非知りたいと思っております。

  4. 1954 より:

    Unknown
    ダブルスリップはそんなにすごいんですね!遊園地のアトラクションですね。
    PECOのクロッシングもガタガタ大変なので同じくプラ板を仕込みました。
    ローフランジの見た目以外の利点はなんなんですかね。脱線リスクも増しますし。KATOさんにお聞きしてみたいところです。
    あと、この問題に言及されている方が少ないのも不思議です。

  5. T.MONDEN より:

    コメントありがとうございます!
    1954 様

    ポイントレールのフログ箇所に、車輪落ち込み対策として導電性のある素材を試されていたという事で、失礼いたしました。
    ポイントレール通過時に、車両が揺れるのは、模型の構造上、回避するのは、かなり難しいと思います。
    特に、TOMIXさんのダブルスリップポイント走行時の車体の揺れは、かなり大きく、実車で考えますと相当な衝撃になると思われます(苦笑)。
    ローフランジ車輪の、見た目以外の利点があれば、是非、知りたいと思っております。

  6. 1954 より:

    ローフランジ対策その後
    ご返信ありがとうございます!
    いただいた案の導通性素材は試してみたのですが、容易に手に入る薄膜金属が限られてしまい、ステンレスやアルミのテープ状のものを使ってみたのですが、どうしてもその部分がギラギラしてしまい意匠性を阻害するので試行錯誤の結果0.2mmプラバンを薄い両面テープで貼り付けて対策とすることとしました。8620は若干ガタつきますが、、、
    集電不良はKATO 9600で、これがそもそも2軸テンダー集電が貧弱で、この2軸がフログ部分のガタつきで下方向に落ち込んだときにたまたまレールに接触できて導通するようで、プラ板対策をするとそうならずにフログ部分の通電空白地帯にはまってしまうというのが原因であったため、3軸集電に改造してとりあえずなんとかなりました。
    いずれにしてもローフランジはよろしくないのでKATOさんに意見を入れておきました。

  7. T.MONDEN より:

    コメントありがとうございます!
    1954 様

    ローフランジ車両は、当方も結構悩まされておりますので、競作等で選べる場合は、ローフランジ車両は選ばないと思います。

    ポイントレールのフログ箇所にプラ版を設けたれた事による集電不良は、プラ版を導電性のある素材(銅版等)に変えられると解消出来るかも知れません。ただ、ポイントレールのフログ部の構造によっては、導電性素材で埋める事でショートが発生する可能性もございますので、注意が必要です。

  8. 1954 より:

    ローフランジ
    ローフランジについての指摘がないのはなぜであろうと思っていたところ、記事を拝見し、ご意見もっともと思っております。私はまだこれからレイアウトを制作する初心者なので脱線リスクを把握するまでたどり着いていないのですが、テスト走行の過程でローフランジのKATO8620がポイントのフログ部分で大きく傾いてしまうことに大変違和感を感じています。PECOのエレクトロフログポイントでこれを感じ、それ自身の構造の問題もあるかもしれないと考え、KATOのユニトラックで試しましたが、結果大なり小なりはあれど不自然に傾きます。2軸貨車がカタカタしてしまうのはともかく、機関車が大きく傾いてしまうのは幻滅です。なんとかすべくフログ部分に0.2mmのプラ板を仕込み若干の傾きまで抑えましたが、ところがそれにより今度はKATO 9600の2軸集電が災いしフログ通過時に車輪が落ち込まないことによる集電不足でギクシャクまたは停止してしまうというもぐらたたきで、今頭を悩ましています。

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